Topics Year 2003

2003年度総まとめ
○迷走が続いたスコアリングシステム改定問題、旧ルールへの回帰でとりあえずの決着。
○蘭アイントホーベンでの世界国別対抗スディルマンカップ、日本は9位に終わる。優勝は韓国。
○ラケット販売で世界トップシェアのヨネックス社に独禁法違反の疑い。
○ヨネックスオープンジャパン、高校生の平山優選手がシングルス日本勢唯一の初戦突破。優勝は男子単がシャシュアンゼ、女子はカミラマーチン。
○桜内義男日バ会長が死去。後任は前衆院議長の綿貫民輔氏。
○7月のIBF理事会で、2006年のトマス杯&ユーバー杯の東京開催が決定。
○長崎インターハイ、男子団体は埼玉栄初優勝、関東一の5連覇阻止。女子は聖ウルスラ。三冠期待の平山選手は団体のみ。
○英バーミンガムでの世界選手権、女子複の山田青子・山本静香組が日本勢としては23年ぶりの4強進出。
○全日本総合、男子単は佐藤翔治選手が初優勝、舛田圭太選手の6連覇ならず。女子は森かおり選手が2年ぶり2度目。
○日本リーグ、男子はトナミ運輸が3年連続3度目、女子は三洋電機が2年連続9度目の優勝。
1年間いろいろとありましたが、やはり実業団の撤退が心に痛く感じます。「バドミントンをメジャーに」という目標を掲げていろんな人たちが、様々な形でがんばってますが、なかなかこの不況の影響は乗り越えることができません。
バドミントンの連載漫画も始まったことですし、ここで一気に映画化!テレビ放映化!を目指したいですね。

怪我の処置について
怪我の処置について、アイシングしたり、湿布を張ったり、温めたり...いろいろとあるのですが、いまいち自分自身でも把握し切れなかったので、今回ちょっと調べることにしました。
応急処置の原則 「R・I・C・E」(ライス)
スポーツには怪我がつきものですが、バドミントンにおいては、捻挫などが一番多いかと思われます。怪我してしまったときに何をすればよいか...。応急処置の基本技能として4つの方法が挙げられます。
| 1. |
Rest(安静) |
- |
怪我をした部分には、炎症を止めようとして血液が集まってきます。動かしてしまうと血液の循環がよくなって腫れや痛みが増したりしてしまいます。
|
| 2. |
Ice(冷却) |
- |
この処置が「アイシング」と呼ばれるもので、最も大切な処置です。患部を冷やすことで血管を収縮させて、細胞の代謝を抑制し、細胞を一時冬眠状態にすることで炎症の拡大を防いでくれます。また、一種の麻酔効果が生じて、痛みを軽減します。
|
| 3. |
Compression(圧迫) |
- |
内出血や腫れを抑えるため患部に圧力を加えます。伸縮性のある包帯などで行います。圧迫はきつすぎず、緩すぎずが大切です。
|
| 4. |
Elevation(挙上) |
- |
傷めた箇所を心臓より高い位置にあげ、血行を鈍らせることにより、内出血や腫れを抑えます。
|
この4つの中でも、最も重要な「アイシング」についてまとめたいと思います。
アイシング
| 1. |
冷却用具 |
- |
氷水(0℃)
いろいろある用具(コールドスプレー、アイスパック、湿布)の中でも、最も冷却効果が高いのが「0℃」という温度だそうです。氷が水に変わるときに「融解熱」というエネルギーを必要とします。このエネルギーが大きいほどたくさんの熱を奪うので冷却効果が大きいそうです。
氷を直接当てると「凍傷」にかかりやすいので注意が必要です。
また、「湿布」は、気持ち的に痛みを和らげる効果しかないので、冷却効果はないそうです。
|
| 2. |
時間 |
- |
怪我後、30分以内に行うと効果が高いと言われています。
冷却時間は20~30分(痛みの感覚がなくなるまで)。そのあと40分くらい休んでから、また冷却を繰り返します。
このように60分周期で24~72時間断続的に行います。
|
| 3. |
注意事項 |
- |
入浴(シャワー可)、お酒、運動は控えなければなりません。炎症が長引く可能性が高いです。
脱臼はアイシングしてはいけないそうです。
|
また、運動後は筋肉が硬く緊張した状態になったり、血行が悪くなって筋肉中に疲労物質(乳酸など)がたまったりします。さらに激しい運動が行われると、筋肉繊維は小さな損傷を受けて炎症を起こしてます。
運動後のクールダウンは、疲労物質を取り除いたり炎症を抑えるなど回復力を高める目的でおこなわれ、アイシングも、そのクールダウンのうちのひとつになってます。そういうケアを怠っていると、筋肉の疲労が蓄積され、筋肉中の収縮力が弱まったり、筋肉本来の弾力性が失われたりして、結果的に関節などを痛める原因にもなります。
私自身、肘の手術後からリハビリ中、現在も運動後はアイシングしてます。湿布を張っていたときもありましたが、効果が少ないと知り、「氷水」で行うようにしています。
一度、凍っているアイスパックでアイシングしたところ、冷やしすぎて凍傷にかかってしまいました。患部の赤さが消えず、数日後「かさぶた」となりました。「氷」だけでは難しいとつくづく感じました。

2003年度全国高校総体
室温の差が激しい!!
今回のインターハイでも、室温が上がると「換気する」などの処置が行われましたが、メイン会場は冷房が入り、昨年同様、フロアにいる選手は「長袖、長ズボン」という奇妙な光景が見られました。真夏なのにフロアは25度前後らしいです。私も体感しましたが、団扇などはまったく必要なかったです。
しかし、男子会場である「大村高校」では、ものすごい暑さで、ある意味で団扇は必要なかったです(^^;)。扇いでも涼しくなりませんから・・・。しかし、選手・役員控え室はギンギンに冷房が効いてました。話を聞くと「控え室では寒い状態で選手集合し、いざ会場入りするとものすごい暑さ。この温度差は逆に疲れが倍増します」とのことでした。冷房器具があるのにフロアにはまったく引き込んでいないという「ちょっと工夫すれば」とだれもが思ったと思います。会場を選ぶことのできない選手達には過酷な試練といわざるを得ません。
関一の連覇を阻んだ埼玉栄高校!(男子)
とうとう関東一高のインハイ連覇を埼玉栄高校が阻みました。個人ダブルス優勝の黒田・中尾組を軸に関一の林森(中国人)をトップシングルスの田村君が破るという快挙を成し遂げ、あとのシングルスでも圧倒して勝利を収めました。ほんとに隙のない埼玉栄高校は、今後とも楽しみです。
平山選手・・・!
三冠を期待された平山選手(聖ウルスラ)は、団体優勝は手にしましたが、惜しくもシングルス、ダブルスともに準優勝に終わってしまいました。ラリーの長くなる女子のゲームでは、いったんもつれてしまうと勝つのはホントに厳しいんだと感じました。
男子シングルス
今回の男子シングルスは、関東勢がベスト4に残ることができず、青森山田高、比叡山高、柏原高の3人が残りました。なかでも、昨年3位だった庄選手(柏原高)は、リベンジを果たせるのか注目を集めましたが、気力の勝った早川選手(比叡山高)に惜しくもファイナルの末敗退しました。優勝した数野選手(比叡山高)は、ほかを圧倒して勝ち上がり、優勝を果たしたのが印象的でした。

スコアの訂正
平成15年3月22日に、オランダで開かれたIBF臨時総会にて、バドミントンのスコアリングシステムに関して審議がなされました。

審議当初案
- すべての試合を7ポイント5ゲーム制にする(理事会案)
- すべての試合を9ポイント5ゲーム制にする(イングランド案)
- MS、MD、WD、MIXを9ポイント5ゲーム制、WSを7ポイント5ゲーム制にする(デンマーク案)
- 修正せず、従来の15ポイント3ゲーム制(WSのみ11ポイント3ゲーム制)のままとする
しかし、理事会ではこの案以外の「MS、MDは15ポイント3ゲーム制として、WS、WD、MIXは11点3ゲーム制にし、2002年8月1日から実施する」という修正案が発表された。
しかし、女性団体等から「このスコアリングシステムは女性差別そのもので、問題がある」というクレームがあり、上記案は白紙に戻り、臨時総会が開かれる経緯となった。

臨時総会での議決結果
IBFのスコアリングシステムは2003年4月15日より、旧スタイルの15ポイント3ゲーム制(WSのみ11ポイント3ゲーム制)にもどす
いろいろと変更のうわさが飛び交いましたが、ようやく決着がつきましたね・・・。

日本バドミントン協会にまた不正発覚?!
「バドミントン協会、役員選出で規程違反」という記事が、読売新聞(4/5 03:07)に掲載されました。
内容をまとめると、協会の規程により、役員選考委員会は現職理事、地区、連盟各代表の計11人で構成されており、そのうちの過半数を超えない5名が現職理事だそうです。
しかし、今年2月15日の選考委員会には、本来は選考委員にはなれない立場の現職理事が選考委員に入り、6名という過半数を占めたことが、協会の役員選出規程に抵触したようです。しかし、選考委員を決める専務理事である遠井稔男氏(前の問題にも登場しましたが・・・)は、「もう決まっている」と押し切ったそうです。
読売新聞は、バドミントン協会の不正について、以前にもいろいろと取り上げていましたが、なかなか体制を変えれない日バには、あきれて物をいえないのではないでしょうか・・・。
バドミントンの人気をもっと広げようと日々努力している人たちにとって、一部の上層部のこのような不正は本当に腹立たしく感じられることでしょう。

トーナメントの偏り
最近の試合(中高生の県大会、地区大会レベル)で、特に気になるのが、トーナメントの作り方です。前年度や直前の試合である程度のシードは決まるのですが、それ以外のところに少しは考えてほしい組み合わせが多いことに気がつきました。
例えば、学校は違うが同じジュニアチームの所属なのに、1回戦で当たったり、有力な選手達が4シードのうち、2つのシードに集中したり。シードはある程度戦績で決まり、それはいいと思うのですが、それ以外の部分がフリー抽選といいながら、そうとも取れないような場合が多いのが現状です。また、「組み合わせ会議に出席しなかったら不利なところに入ってしまった」などという声も聞かれます(たまたまかもしれませんが)。
時間と場所がないにしても、組み合わせは高校野球のように、公開してするのも納得するひとつの手段かと思われます。
最近、上位では「ポイントでのランキング」が行われています。中学生や高校生にもそういう制度を導入し、少しでも「密室でのフリー抽選」を少なくすることが、こういう疑問を減らす一助となると思われます。
小学生なども含むジュニア強化選手達が増えてきた今日、将来への希望を消さないためにも明確な「組み合わせ」が今後さらに必要になってくると思います。