
地球に立つ
イチロー、タイガーウッズ、マイケルジョーダンなどをはじめ、様々なスポーツの一流プレーヤーを見てみると、颯爽と立ち、力まず、しなやかなのに力強いプレーをしています。いずれの場合も「正中線と呼ばれる天地にのびた一線のようなもの」という身体意識ができているためです。(センター・体軸・正中線:高岡英夫著) バドミントンにおいても、トッププレーヤーは力まず、しなやかにプレーしています。速い動きは、正中線を通したバランスを保つことで地面にしっかりと立ち、その重力を移動方向の力に素早く変えることで実現されているのです。逆にバランスを欠いた立ち方(
フットワーク参考)から始まる移動は無駄な動きを伴い、遅く、力を浪費するものとなってしまいます。

体をゆるめる
宮本武蔵の「五輪書」に「たけくらべという事」についての記述があります。「敵に迫るときは、背丈比べで自分の方が勝つと思うほど、身を思い切り伸ばす。足、腰、首を伸ばせ。」これは、緊張して縮こまった関節をいったん伸ばし、緩めることで本来備わっている能力を引き出すという考え方です。
また、バランスを保つためには、平衡感覚に敏感でなければなりません。股関節や肩関節をはじめ各関節が緊張していると、前後左右への傾きに気付けなくなってしまいます。気付けないという事は回復に時間がかかったり、回復できない状態で無理な態勢から動き出すことになってしまいます。

手足を体から切り離す意識
「今日は体が軽く感じる」、「今日はなんだか体が重い」とよく耳にします。風邪などの症状を除き、実際にパフォーマンスがいいのはどちらでしょうか。前述したように、各関節が緩んだ状態にあると体は重く感じます。したがって、試合前などに「体が軽く感じる」と、各関節が緊張しているのでいいパフォーマンスは期待できないのです。
上肢、下肢を体幹から切り離すよう、ストレッチングや細やかに動かす運動(前後左右にゆすったりぐるぐる回したり)を行うことで、体の重みを感じるように意識することが大切です。

ハムストリングスで立つ
正中線を通して立つためには、大腿四頭筋(太ももの前側)ではなくハムストリングス(太ももの裏側)を使う必要があります。そのためには、つま先ではなく踵よりに重心を置いて地面に立ちます。「五輪書」にも、「
足運びはつま先を少し浮かせて…」と書かれています。最近ポピュラーになっているバランスボードなどを使ってトレーニングするのもいい方法です。